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デルフィニア戦記 <イラスト:沖麻実也>

刺客に追われる漂泊の戦士を、偶然の出会いから助太刀することになった異世界からの迷子リィ。
戦士は自らを追放されたデルフィニアの国王である、と名乗る。
この邂逅が、デルフィニアという王国、そして周辺国まで巻き込んだ大陸そのものの未来をかえていく。
二人の孤独な戦士の冒険譚が、ここから始まる——

登場人物紹介

  • リィ

    リィ

    異世界からの迷子の少女(じつは少年)。偶然の出逢いからウォルと行動を共にする。

  • ウォル

    ウォル

    デルフィニアの国王だが、妾腹であることを理由に追放されてしまう。

  • イヴン

    イヴン

    ウォルの幼なじみ。国王となったウォルに、唯一態度を変えなかった貴重な友人。

  • バルロ

    バルロ

    ウォルの従弟。ティレドン騎士団長。ウォルの王位継承を早い段階から支持していた。

  • ナシアス

    ナシアス

    ラモナ騎士団長でバルロの親友。ウォルの立場を支持。

  • ペールゼン

    ペールゼン

    宰相。改革派の首謀者。ウォルの養父を投獄してしまう。

  • ドラ

    ドラ

    伯爵、ただし将軍と呼ばれることを好む武勇の人。ウォル支持派。

  • シャーミアン

    シャーミアン

    ドラの娘。首都に人質として幽閉されていたが脱出。自力で国王派に合流する。

  • ブルクス

    ブルクス

    国王の側近にしてふところ刀ともいうべき人。改革派によって侍従長に格下げされた

  • カリン

    カリン

    女官長。侍女たちを総括する立場の人。ウォルを国王と崇めている。

  • シェラ

    シェラ

    のちにリィの選任女官として仕える。実際はファロットの刺客。

  • ヴァンツァー

    ヴァンツァー

    ファロットの刺客。

  • レティシア

    レティシア

    ファロットの刺客。

刊行リスト

  • 放浪の戦士
    C★NOVELS

    放浪の戦士

    デルフィニア戦記1
    やがて『獅子王』と呼ばれる漂泊の戦士ウォル。やはり『姫将軍』と呼ばれることとなる異世界からの迷子のリィ。アベルドルン大陸を震撼させる二人の冒険譚は、ここからはじまった。

  • 黄金の戦女神
    C★NOVELS

    黄金の戦女神

    デルフィニア戦記2
    偽王の濡れ衣を着せられ放浪するウォルを慕い、次々と集結してくる仲間たち。国王軍を名乗り進軍する彼らの前に、敵方の砦が立ち塞がる。圧倒的な戦力差にリィがとった奇策とは一体!?

  • 白亜宮の陰影
    C★NOVELS

    白亜宮の陰影

    デルフィニア戦記3
    軍を解散せよ、さもなくば養父の命は、ない――ウォルの進撃に恐れをなした改革派は脅迫の手段に出た。苦悩の末、ウォルがリィに託したのは、難攻不落のコーラル城への侵入だった……。

  • 空漠の玉座
    C★NOVELS

    空漠の玉座

    デルフィニア戦記4
    ついに王都コーラルの目前に迫った国王軍だったが、宿敵ペールゼンによってウォルの出生に疑問が投げかけられた。混乱する国王軍に襲いかかるティレドン騎士団。コーラル奪回篇完結。

  • 異郷の煌姫
    C★NOVELS

    異郷の煌姫

    デルフィニア戦記5
    デルフィニアの内乱より三年――国王と王女となったウォルとリィに、新たなる争乱と暗殺の危機が。隣国の巧妙な罠に奇想天外な作戦を企てて対決する新デルフィニアの面々の活躍は!?

  • 獅子の胎動
    C★NOVELS

    獅子の胎動

    デルフィニア戦記6
    デルフィニア国内に争乱を呼んだ、名門貴族サヴォア一族の内紛に隠された主家失脚の陰謀。裏にひそむ隣国タンガとパラストの執拗で巧妙な罠。騎士バルロは敢然と剣を取り出撃した!

  • コーラルの嵐
    C★NOVELS

    コーラルの嵐

    デルフィニア戦記7
    リィとウォルの国を挙げての結婚式の最中に届けられたタンガからの宣戦布告。すでに国境の砦はタンガ兵に囲まれていた。先陣をきり飛び出した王と王妃はこの危機をどう乗り越える!?

  • 風塵の群雄
    C★NOVELS

    風塵の群雄

    デルフィニア戦記8
    皇太子を人質に取られ、押され気味のタンガの陣に国王率いる援軍が到着した。迎え討つデルフィニア国王。パラストの不気味な動きも加わり、三国は三つどもえの戦いに突入するのか!?

  • 動乱の序章
    C★NOVELS

    動乱の序章

    デルフィニア戦記9
    大華三国を隔ててそびえるタウ山脈が銀鉱と知り、タンガ・パラスト両王はそれまでの遺恨を振り捨てて、共同でデルフィニアに牙を剥く。国境に出撃したウォル率いる国王軍に危機が。

  • 憂愁の妃将軍
    C★NOVELS

    憂愁の妃将軍

    デルフィニア戦記10
    タンガ・パラスト両国は同盟を結び、デルフィニアに宣戦を布告した。国王ウォルは味方の裏切りにあい、囚われの身に。この風雲急を告げるときに、王妃リィの姿はどこにもなく……。

  • 妖雲の舞曲
    C★NOVELS

    妖雲の舞曲

    デルフィニア戦記11
    王妃リィの起死回生・獅子奮迅の働きと、駆けつけた仲間たちの活躍によって危機を脱したデルフィニア軍。だがそれは、より大きな戦乱に突入する前の一時の安らぎにすぎなかった。

  • ファロットの誘惑
    C★NOVELS

    ファロットの誘惑

    デルフィニア戦記12
    コーラル城の喧噪にまぎれて、王妃暗殺の罠は進められた。決戦の場となる雪原でファロットの青年はあでやかに微笑む。リィの本能が警告を発した。この奇妙なイキモノは人間なのか!?

  • 闘神達の祝宴
    C★NOVELS

    闘神達の祝宴

    デルフィニア戦記13
    豪華な式典の背後で、タンガ・パラスト両国の王は飽くことなき権力への執念に策動する。リィとウォルは毅然と顔を上げ、互いの手をとり大広間に踏み出した――。偽りの宴が始まる。

  • 紅の喪章
    C★NOVELS

    紅の喪章

    デルフィニア戦記14
    デルフィニア領となったカムセンの元領主が失地回復を叫んで挙兵する。最前線で大剣を揮う戦女神リィに、またもファロットが暗殺の魔手を。戦闘の混乱をついて必殺の矢が放たれた!

  • 勝利への誘い
    C★NOVELS

    勝利への誘い

    デルフィニア戦記15
    トレニア湾にはスケニアの大艦隊。国境にはタンガ軍集結。デルフィニア包囲網は強固に完成されつつあった。この危機に黒衣の独騎長は切り札を担ぎ出すべく、単身大海に乗り出した。

  • 伝説の終焉
    C★NOVELS

    伝説の終焉

    デルフィニア戦記16
    生きて戻れ――リィの言葉に送られシェラは北を目指す。ファロット一族と決着をつけるために。一方、意識を無くした戦女神にレティシアは微笑みながら忍び寄る。必殺の針を手にして。

  • 遙かなる星の流れに 上
    C★NOVELS

    遙かなる星の流れに 上

    デルフィニア戦記17
    リィ救出に、三騎はタンガへの途をひた走る。王位を捨てたウォル、異世界の相棒ルウ、己の意思で行動するシェラ。難攻不落のボナリス城に轟音が響き渡り、最後の奇跡が始まった。

  • 遙かなる星の流れに 下
    C★NOVELS

    遙かなる星の流れに 下

    デルフィニア戦記18
    放浪の戦士と異世界の少女の出逢い――すべてはここから始まった。盟約という堅い絆で結ばれた二人は、大国の王と国の守護神となった。獅子王と妃将軍がつむぐ伝説がいま完結する。

  • 大鷲の誓い
    C★NOVELS

    大鷲の誓い

    デルフィニア戦記外伝
    大国デルフィニアを代表する大貴族であり国王の縁戚でもある筆頭公爵家の総領と、地方貴族の子息ながら天才的な剣士。国王崩御という動乱の陰でふたりは戦う――未来を掴むそのために!

  • コーラル城の平穏な日々
    C★NOVELS

    コーラル城の平穏な日々

    デルフィニア戦記外伝2
    ◆城外に買物に出かけたポーラとアランナ。それが大騒動に……?◆国王の婚姻も間近なある日。シェラは己の持てる技を繰り広げ〝平穏な一日〟を終えようとして……。二中篇・一短篇収録。

  • 王女グリンダ
    C★NOVELS

    王女グリンダ

    全18巻をもって完結した〈デルフィニア戦記〉には、幻のプレ・ストーリーが存在する……。一部のファンに囁かれ続けた『デルフィニアの姫将軍』と『グランディスの白騎士』を完全収録。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅰ部 放浪の戦士1
    やがて『獅子王』と呼ばれる漂泊の戦士と『姫将軍』と呼ばれることとなる異世界の少女。アベルドルン大陸を震撼させる二人の冒険譚が、はじまる。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅰ部 放浪の戦士2
    偽王の濡衣を着せられたウォルを慕い次々と集結する仲間たち。国王軍を名乗り進軍する彼らに立ち塞がる敵。圧倒的な戦力差にリィがとった奇策とは!?

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅰ部 放浪の戦士3
    軍を解散せよ、さもなくば――国王軍の進撃に恐れをなした改革派は脅迫の手段に出た。苦悩の末、ウォルがリィに難攻不落の城への侵入を託すのだが。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅰ部 放浪の戦士4
    ついに王都に迫った国王軍だったが、宿敵ペールゼンによってウォルの出生に疑問が投げかけられた。混乱する国王軍の運命は!? 第一部完結。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅱ部 異郷の煌姫1
    デルフィニアの内乱より三年――国王と王女となったウォルとリィに、新たなる争乱と暗殺の危機が。隣国の罠と対決する新デルフィニアの面々の活躍!

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅱ部 異郷の煌姫2
    名門貴族サヴォア一族の内紛に隠された主家失脚の陰謀。裏にひそむ隣国タンガとパラストの執拗で巧妙な罠に、騎士バルロは敢然と剣を取り出撃した!

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅱ部 異郷の煌姫3
    リィとウォルの国を挙げての結婚式の最中、タンガから宣戦布告が届く。先陣をきり飛び出した王と王妃はこの危機をどう乗り越えるのか!?

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅲ部 動乱の序章1
    皇太子を人質に取られたタンガに国王率いる援軍が到着した。迎え撃つデルフィニア国王。パラストも加わり、三国は三つどもえの戦いに突入するのか!?

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅲ部 動乱の序章2
    三国を隔てるタウ山が銀鉱と知り、タンガ・パラスト両王はそれまでの遺恨を振り捨てて、デルフィニアに牙を剥く。国境に出撃した国王軍に危機迫る。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅲ部 動乱の序章3
    タンガ・パラスト両国は同盟を結び、デルフィニアに宣戦布告。国王ウォルは囚われの身に。この風雲急を告げるとき、王妃リィの姿が消えていた……。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅲ部 動乱の序章4
    王妃リィの獅子奮迅の働きと、駆けつけた仲間たちの活躍により危機を脱したデルフィニア軍。だがそれは、大戦乱の前の一時の安らぎにすぎなかった。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅲ部 動乱の序章5
    隣国の版図拡大をおそれる両国王からの暗殺依頼により、コーラル城の喧噪にまぎれ、巧妙に、精緻に張りめぐらされる暗殺の罠。リィに最大の危機が迫る!

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅳ部 伝説の終焉1
    豪華な式典の陰で、パラスト・タンガ両国王は飽くことなき権力への執念を燃やす。リィとウォルは互いの手をとり大広間に踏み出した――。偽りの宴が始まる。

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅳ部 伝説の終焉2
    デルフィニア領となったカムセンの元領主が失地回復を叫んで挙兵する。最前線で戦う戦女神リィに、ファロットの暗殺者が忍びより――必殺の矢が放たれた!

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅳ部 伝説の終焉3
    トレニア湾にはスケニアの大艦隊、国境にはタンガ軍――デルフィニア包囲網は強固に完成しつつあった。この危機に黒衣の独騎長は単身大海に乗り出した!

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅳ部 伝説の終焉4
    生きて戻れ――リィの言葉に送られ、一族と決着をつけるためシェラは北を目指す。一方、意識をなくした戦女神に、レティシアは必殺の針を手に忍び寄る!

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅳ部 伝説の終焉5
    王位を捨てたウォル、異世界の相棒ルウ、己の意思で行動するシェラ。三騎は王妃奪還のため、タンガへの途をひた走る――最後の奇跡が始まった!

  • デルフィニア戦記
    中公文庫

    デルフィニア戦記

    第Ⅳ部 伝説の終焉6
    放浪の戦士と異世界の少女の出逢い――全てはここから始まった。盟約で結ばれた二人は大国の王と国の守護神となった。獅子王と妃将軍が紡ぐ伝説、堂々完結。

  • デルフィニア戦記外伝
    中公文庫

    デルフィニア戦記外伝

    大鷲の誓い
    のちにデルフィニアの獅子王を支えることになる二人の騎士団長は、いかにして出会い、身分の違いを超えて絆を結んだか。若武者たちの青春物語を描く外伝。

  • 王女グリンダ(上)
    中公文庫

    王女グリンダ(上)

    王女としてデルフィニア王宮に迎えられたグリンダを狙い、伝説の暗殺者一族が刺客を放つ! 好評のうちに完結した「デルフィニア戦記」のプレ・ストーリー決定版。

  • 王女グリンダ(下)
    中公文庫

    王女グリンダ(下)

    南方の新興国家グランディスからグリンダに第一王子の妃として婚姻の申し入れが。継承権を持たぬ王女を望む先方の思惑はどこに? 「デルフィニア戦記」プレ・ストーリー決定版。