『茅田砂胡CDブック スカーレット・ウィザード 女王と海賊の契約』音楽収録レポート
茅田砂胡プロジェクト・プロデューサーの安藤です。
お約束していた、スカーレット・ウィザード女王と海賊の契約の音楽収録レポート。気がつけば、LIVE直前になってしまいました。ごめんなさい。
今回は、5月28日の品川クラブeXでのスカーレット・ウィザードLIVEのベースとなる、昨年末に都内スタジオで行われました、CDブック第二弾「スカーレット・ウィザード女王と海賊の契約」の音楽レコーディング風景のレポートです。
自分の段取りの悪さが露呈したスケジュールにより、昨年12月、年末ギリギリ、世間様的には「仕事納め」という日にレコーディングです。
都内某所、駅から閑静な住宅街を歩いて行くと、目指すスタジオは地下にありました。
基本的に、スタジオと呼ばれる施設は、大きな看板とか出していないので、毎度お約束のように道に迷います。
当日の東京は雨模様。おまけに、不覚にも完全に風邪をこじらせて、家族に電話してもオレオレ詐欺を疑われるガラガラ声。
そんな身体で、とぼとぼと、階段を降りてスタジオの扉を開けてみると、まあ!素敵!とってもゴージャスな作りです。
聞けば、日本音楽業界が絶好調の頃、某有名アーティストの方専用に作られたとか。
今は、私たちのような他社でも使用できるのですが、当時は完璧なプライベートスタジオだったそうです。
うーん、もう少し、早く産まれていればと、久しぶりに悔しい気持ちになりました。(って、そうなると還暦近くなっちゃう)
さて、音出しです。
今回は、「紅蓮の夢」「放浪の戦士」とクラシック基調で続いてきた曲調とは打って変わって、ジャズ基調の音楽です。
それも、俗に言う「クロスオーヴァー・ジャズ」とか、「フュージョン・ジャズ」とか、言われるタイプです。
スタジオ内には、ピアノの松岡美弥子筆頭に、ウッド・ベース(曲によってはエレキ・ベース)、ドラム・パーカッションの3名のミュージシャンの方々が揃って、「リズム録り」からのスタートです。
いやあ、事前にサンプルを聞いていたはずなのに、スタジオなのに、正にライブの迫力満点で音の勢いに圧倒されます。
まるで、ジャズのライブに来たようなセッション演奏が繰り広げられていきます。
ちなみに、今回の録音は、パート毎に録音しているのではなくて、基本、同時に録音を進めていく収録タイプだったので、余計に、ライブ感が強調されていきます。(一斉に、みんなで演奏して録音していく感じです)
そこにサックスの方が加わって、いよいよ、CD冒頭楽曲のレコーディングです。
後に「MB72」と名付けた、この楽曲。聞いた瞬間から、アルバム冒頭曲決定です。
曲始まりから、飛ばしまくっている(音楽業界用語ですね)、一歩間違えると収録事故が起きそうな(笑)、相当に危険な楽曲です。
とにかく、完成した楽曲を聴いて頂きたいです。何度もチャレンジして、参加ミュージシャンの息の合った渾身の楽曲に仕上がっています。
ミュージシャン皆さんの次のスケジュールギリギリまで録音は続き、全楽曲の録音が終わったのは、21時頃。
今回は、この日に収録したリズム系をベースに、ストリングスやその他の楽器パートを、後日に録音して重ねる段取りでしたので、年を明けて最終仕上げが終わったマスター音源を聞いたときには、更に迫力が増してました。
このライブ感、やっぱり再現してみたいなと、危ない妄想が膨らんで、5月28日の品川LIVE企画してしまいました!
いや、とにかく、彼らの演奏によるスカーレット・ウィザードの世界、味わっていただければと思います。
今回も稚拙なレポートで申し訳ありませんでした。
もし、CD未体験の方で、ご興味を持たれた皆さん、是非、スカーレット・ウィザードのCDブックを手にとって頂き、Disc1のドラマCDとともに、ガンガン聞いていただいて、LIVEにも来ていただければと思います。